DeNA退職の決意
こんな日が来るとは思わなかった。
自身で立ち上げた事業が軌道に乗り始め、協力してくれる優秀なメンバーも加わり、予算も意思決定権も持たせてくれて、本当に自由にやらせてくれて満足していたから。
ただ、ベンチマークしていた方が立て続けに退職や異動になり、坂の上の雲ばかり見ていた状態から、いきなり雲が無くなって中期的な成長先が見えた。そこで、思ったことが「このままでいいのか」だ。
いつの間にか、必要以上に社内調整、社内啓蒙活動に勤しみ、新規事業もいつのまにかknow how やDeNAという看板でやっていた。PJT推進時に白熱した議論ができることも少なくなってきた。それを打ち破るために視野を広げようとアクションを繰り返したが、
・もっと個人として成長して尖りたい
・落ち着きたくない
・権威に固執したくない
そんな焦燥感は拭えなかった。
そんな時、sprinklrに出会った。
「英語」での説明・初回面接というところに燃えて話を聞くことにして事業説明をを受け、その後は、オフィスに来てくれといわれ、アパートの一室の部屋に行った。部屋に入ると、1kの部屋に椅子が二つだけぽつんと置いてあった。
「すまん、まだこれしかないんだ」
この時、あぁここで働くんだろうなと血が沸き立った。その時は、正直会社の詳細はほとんどわかってなかったが、「いきます」と即答していた。
・燃え滾っている戦場に出ること
・死ぬかもしれない能力ギリギリの戦場であること
・自分よりもすごい人間と戦場に出ること
・そして「自分たちの頭で考え、道を切り開いて、成功させるまで努力する」こと
振り返ると、自分はこの状態に身を置いていることに、生き甲斐を感じるんだと思う。
自分の直感がその戦場を求めたので、
素直に従おうと思った。
大好きなDeNAをいとも簡単に飛び降りた。